危機

彼から電話があって「就活でワカんちの近くいるから会おう」って言われて「バイトあるし面倒くさいしイヤだ」って言ったものの、来てよ!って怒るから会いに行った。川沿いのベンチに座ってお喋りしてたら、私が就活15社受けて面接も全部落ちたことないって話から、「自分を偽って面接行く会社によって言うこと変えてるから受かってる」だとか「やりたいことあんの」とか侮辱するようなこと言われた。そういう風に思ってるんや…って傷ついて、そうやってズケズケ言える神経がわからなくて本気で腹立った。私だって、ちゃんと企業研究して、自分のやりたいことを模索して、その会社で実現できそうなのか考えて、悩むこともいっぱいある。私が受かってる会社に彼が落ちたりっていうこともあるから、グチ言ってるだけやな、聞き流したげようってガマンしてたけど、限界だった。
もう好きじゃない、二度と会いたくない、顔も見たくない、別れる…思いつくままいっぱい並べた。あまりにも私が本気だったからさすがに彼も驚いて、ごめんって必死に謝ってきたけど、コレで許してまた同じことの繰り返しなのがいつものパターンだったから、許さなかった。「絶対もう言わない、言い過ぎたと思ってる、本気で好きやし別れたくない」って言われたものの、信じられなかった。もうバイトだからって逃げるように彼と別れた。バイト後、彼から連絡が来た。私がバイト終わるまで近くで4時間ずっと待っていたらしい。心のどこかで引きとめてくれるのを期待して「おなかすいたし寒いし話すことないしもう帰る」ってメールすると「そっか、じゃあ気をつけて帰ってね」って返事が来た。

電話で話して、明日また会うことになった。電話を切ったあと、「明日あえるから嬉しすぎて鼻血出てきた」ってメールがきた。私はとっても頑固で意地っ張りやから、一度言ったら引き返せない。だから彼が必死になって「機嫌直して、別れるなんて言わんといて」って言ってくれるからやってこれたところもある。一年半年。去年の今頃も、彼と一ヶ月別れたなぁ。